Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
まあいつものことだ。

小さい頃から大きかったわたしは、力も強いし、スポーツはすべてできるし、中学3年まで身体能力は男子にすら負ける気しなかった。
ある1人の人以外には…

「色気なぁ…」

マジマジと上から下までわたしを見る。

「まあ…ないわな。」

「ほっといてよね。」

そういうふうに上から下まで見られるとくすぐったいからやめてほしい。

ちょっと恥ずかしくて赤くなった顔を見られたくなくてわたしは食器棚の方へ移動した。

「まあ…いいけど…」

その言い方が突然冷たく聞こえてわたしは思わず振り向いた。

何?氷みたいなこの感じ…。

「とりあえず俺風呂入ってくるわ。明日から夏休みだし、インターハイ近いし。」

「あ、そうだね。今年も全国行くんだもんね。」

奥村くんが引っ越すのをお父さんが阻止するくらいなんだからおそらくベンチ入りしてるんだろう。

「ああ。先輩たちについてくようにがんばんねーと。」

ふうん…
バスケに対しては真面目なわけね。
まあ…でもわたしには…関係ない…

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