Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「さ、はやくお風呂入ってよね。」

「おまえちょっとその言い方冷たくねぇ?俺がんばろうって言ってんのにさ。」

奥村くんが食器棚のほうへ移動してきた。

「いや、うん。がんばれ。」

わたしは顔は見ないようにして、シンクのほうに移動した。

「そりゃ。プロ確約されてるおまえの兄ちゃんに比べたらさ、俺んなてちっぽけなもんだろうけどよ。俺これでもがんばってんだけど。」

「うん。がんばって!」

わたしは振り向くと、食器棚にもたれかかっていた奥村くんの背中を押した。

「さ、はやく。明日からキッツイ練習待ってるよ。お風呂お風呂。」

「は?」

怪訝な顔してこっち向こうとしたけど、そのままわたしは背中をおしつづけた。

「はい。いってらっしゃい。」

奥村くんは怪訝な顔しながら、お風呂場のほうへ歩いていく。

「ったく、なんだよ。だいたい力強すぎだろ。ほんとに女かよ。」

ブツブツいってるけど、バスケの話はもういい。

わたしはとりあえず家のことと、バイト…がんばるんだから…。


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