Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
家を出て、俺はふつうに歩き出したけど、さくらは俺のちょっと後ろをしかめっ面をしてついてきた。

まったく、なんだってんだよ…。

「なぁ。おまえさ。もうちょっとこっち来いよ。ついてきてるかどうかわからねーから、気使うんだよ。いちいち振り向いて確かめるのいやだし、横歩け。」

後ろにむかって叫ぶと、俺を見て、ちょっとびくっとしたような表情をしたけど、そのまま速足で俺のとなりに来て歩き出した。

「しゃべらねーのな。おまえ。」

しかめっ面に向かって言ってみた。

「気に入らないのはわかるけどさ。もうちょっとあんだろ?」

「気に入らないって何が?」

突然普通の声でしゃべりはじめたのでちょっとびっくりした。
なんだ…。声でねーわけじゃねーのかよ。

「再婚だよ。気に入らないんだろ?」

「気に入らない…。」

前向いたままはっきりそう言った。

はっきりいいますね。
まぁ俺だって気にいってるわけじゃないけど。

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