Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
~西口華菜side~

「先輩!買ってきました!」

元気のいい声は、西塔百音(さいとうもね)
新一年のマネージャーだ。

「ありがとう。薬箱入れといて。」

「はい!」

彼女もわたしと同じ…
中学まで綾川で女バスをやってて、怪我で諦めてしまったパターンだった。

どうしてもバスケが好きだからと、男バスのマネージャーになりますと、入学式の次の日にわたしを頼ってきてくれた。

ほんと…来てくれてよかった…。

「西口さん。ちょっと。」

「はい。」

吉井さんだ。
大急ぎでそちらに向かう。

「なんでしょうか?」

「これ、置き方おかしいでしょ。いつも言ってるんだからいい加減覚えて。」

部室の中のトレーニング器具の配置のことだ。

これに関してはいくらマネージャーが元に戻しておいたところで、選手が置きっぱなしにしたりするからどうしようもない。

なのに、いつもわたしが怒られる。

ほんとにわたしのことが嫌いらしい。

「はい。以後気を付けます。」

「ほんと生意気…」

「……」

ひたすら頭を下げたままにする…

そのうち

「ふん…」

というと部室から出て行った。

「はぁーっ…」

ため息…
ついてたら…

部室の扉が開いた。

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