Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~


華菜の家は、駅から徒歩5分ほどのところにある。

真夏の10時はすでにかなりの暑さで、あまりにうるさいセミの鳴き声を聞いてると、別世界にいるような気になってくる。
ぼーっとしながら歩いてたら後ろから声が飛んできた。

「おい。ぼーっとしすぎだろ?」

え?中條さん?

「おはようございますっ!」

大慌てで挨拶する。

見れば、ランニング中らしい。
昨日試合終わってもこれだよ。
ほんとストイック。

俺もがんばらねーと。

「華菜んとこ行くの?」

「え?」

中條さんが華菜の話を俺にするのははじめてだった。

「はい。」

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