Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「ごちそうさまでした。俺ちょっと外借ります。」

そして、庭に出ていく。
庭には子どものためにつくったバスケットゴールがある。1on1くらいならできるスペース。そこで練習するってことだ。

「アイツ、よっぽど悔しかったんだろうな。」

お父さんがボソッとつぶやいた。

「え?」

「決勝の相手が京都の西山高校で、超強豪校でな。そのとき奥村も先発ででてたんだが、シュートが全部決まらないんだ。打つんだけど、はずれる。なんでか知らないがかなり焦ってるように見えた。それで荻野が後半出さなかった。それがこたえたんだろう。」

「ふうん。」

そして父はそのままお風呂へ。
わたしは洗濯物を出し、お父さんのをとりあえずまわした。

それで、晩御飯を片付けた後、庭に出てみた。

わたしがそっと庭を覗いたのも気づかないくらい、必死でゴールにボールを打つ。
けど、確かに決まらない。

ずれてる。腰が入ってない。上半身だけで打ってる。

わたしはそのまま近くまで近づいた。

「腰だよ。」

「え?」

奥村くんが振り向いた。

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