Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
それには答えずに俺はクルリと踵を返した。

「帰るわ。俺。じゃな。みんな。」

そういってニコッて作り笑いしてやったらそれだけでみんな顔赤らめてる。

「翔真のこと遊んでやって。俺誘ったのにほって帰るから怒ってるし。よろしくな。」

もうアホらしくてやってらんねー。
何が?
オンナが…?
それともオレが?

さっぱりわからねぇ…。

んで、電車乗って最寄駅で降りて、
そっか…飯ねーんだ…って思って、駅前でスーパー寄ってから外出たらちょうど華菜が駅から降りてきた。

「あ。」

「あ。」

「なーんだ。もう帰ってきたの?」

華菜がそう言って俺の下げてるスーパーの袋を見た。

「え?晩ごはん?」

「おう。」

「千夏たちとまだ一緒かと思ってたけど…?」

「んー。翔真はまだいるんじゃね?翔真って俺と一緒にいた男な。」

「ふうん…」

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