無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
ベッドに座らされ、隣に李々斗が座る。李々斗の指先が伸びてきて、やさしくわたしの涙を拭った。
いつもそう。
もう何回、こうやって李々斗に涙を掬われたかわからない。
背中をさすられ、涙と呼吸が落ち着いてきたころ、「楓莉」と小さく名前を呼ばれた。それだけで、どうしてかまた泣いてしまいそうになる。
「……さっき、ごめん。つい…で許してもらえることじゃないけど、俺も自分でわかんなくなって、……きらわれたと思って」
「っ、そ、そんなことあるわけないじゃんっ」
「けど、好きって、俺の気持ちの一方通行だから。……楓莉のことになると余裕なくなる」
李々斗が俯いて呟く。静かな空間に、ふたり分の呼吸が落ちる。静かすぎて、心臓の音まで聞こえてしまいそうなほどだった。