無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「……え?」
───李々斗は楓莉ちゃんからの言葉を待ってると思うわ
李々斗のおかあさんに言われた言葉がよぎる。ぎゅっと手を握りしめ、驚いたように目を瞬かせる李々斗を睨む。
怒ってるんだよ、わたしは今。
「なんでいつもそうやって言葉呑み込むの?言ってよちゃんと!言葉にしないと、わたしバカだし鈍いからわかんないんだよ…っ、りりばっかりいつも我慢してるじゃん……っ!」
「ふ、楓莉、落ち着い…」
「ファーストキスだったのに!はじめてがりりでうれしかったのに!なんで勝手になかったことにしようとするの……っ」
「ちょ、声でか…っ一旦なか入って」
「りりのばかぁ……っ」
泣きながらポカポカと李々斗の胸を叩くわたしの手首をつかんだ李々斗が、そのまま引きずり込むように部屋の中に入れる。
致し方なく、と言う感じだと思う。
こんなのただのワガママでめんどくさい女じゃんって思うのに、涙はあふれて止まらなかった。