キミだけのヒーロー
ははっ。

オレのことは全く興味無しって感じの反応。

つか、声のトーンがかなり下がってますけどぉ。


「ナツミ、もう行こ」


そう言って、マユがナツミの制服を引っ張る。

もうオレとはこれ以上話したくもないらしい。

相当嫌われてんだな、オレ。


ナツミはシィと別れることに名残惜しそうにしていたが、二人はそのまま去って行こうとした。


「ちょっ……待って」


オレは二人の前に立ちはだかった。


そして、頭を深々と下げた。


もう、これを逃したらチャンスはなくなる。

オレはもう必死だった。


「お願いっ! オレ、どうしてもサユリと話したいねん。今更、ヨリを戻したいとかそんなんじゃないねん。ただ、ちゃんと謝りたい……それだけやねん」


「どうする?」


二人は顔を見合わせていた。

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