子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
中華料理を頼んでくれたようで、数種類のおかずが並べられている。
寝てただけだというのに、美味しそうなおかずを目にした途端、猛烈にお腹がすいてきた。

早速、餃子に手を伸ばして食べてみた。

「あれ……?」

「どうした?」

首を傾げる私を、柊也さんが訝しげに見つめてくる。

「柊也さん、餃子を食べてみて。なんか、変な味かしない?」

「ん?」

柊也さんが食べる様子を、思わずじっと見てしまう。
しっかりと咀嚼して飲み込むと、訝しげに首を捻った。

「そうか?普通だぞ」

「本当に?」

おかしいなあ。気のせいだったのかな。
手元にある食べかけの餃子をひとまずよけて、新しいものに手を伸ばす。
口に入れて数回咀嚼した段階で、思わず顔をしかめた。

やっぱり変だ。

そう思っているうちの、急に吐き気が込み上げてきて、慌ててトイレに駆け込んだ。

「紬!!」

後ろから柊也さんが追いかけてくるけれど、かまってられない。
ドアを開けると、閉める余裕もないまま膝をついた。

「うぅ……」

「紬、大丈夫か?」

心配そうに背中をさすってくれるけれど、答えることができない。








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