子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ごめんね。私は一人でも大丈夫だけど……こんな時間に買いに行かせるなんて、申し訳なくて……」

「なに言ってるんだ。どんな形であれ、今俺たちは夫婦だろ?夫が妻のために動くのは、あたりまえのことだ。
それより、本当に一人にして大丈夫か?」

「うん」

私が頷くのを見ると、柊也さんは頭を一撫でして、駆けるようにして部屋を出ていった。


本当に妊娠していたら、彼はどう思うだろうか……

それが目的の結婚だったはずなのに、不意に不安が襲いかかってくる。

瞳に浮かぶ涙を必死に堪えて、ただひたすら柊也さんの帰りを待った。


しばらくすると、出て行った時よりもすごい勢いで柊也さんが帰ってきた。

「紬、大丈夫か?」

その声を聞いただけで、溜まっていた涙は決壊した。

「紬、どうした?どこか苦しいのか?」

次々溢れる涙に言葉が出ず、小さく首を横に振った。
柊也さんはそんな私を抱きしめて、落ち着くまで背中を撫で続けてくれた。








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