子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ご、ごめんね」

「ん?もう落ち着いたか?」

「うん」

「なにか欲しいものはあるか?」

「ううん。それより、それ」

慌てて放り投げたのか、床に転がった検査薬を指さした。
よく考えたら、男の人がこれを買ってくるのはかなり勇気が必要だったかもしれない。

「試してくる」

立ち上がろうとする私に、柊也さんが手を貸してくれる。そのままトイレに連れてきてもらうも、さすがにすぐ外で待たれるのは恥ずかしい気がする。

そんな私の躊躇いを感じ取ったのか、柊也さんは言った。

「少し離れてるから、試してこいよ。終わったら声かけて」

「うん」

個室に入って、手順通りにすすめる。
あとはしばらく待つだけ。
その間、無心で目を閉じていた。









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