子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「拗ねてなんかないけど……赤ちゃんができた以上、柊也さんには申し訳ないけど、私の体調優先でお願い」

「あたりまえだろ。ていうか、申し訳ないってなんだ?」

柊也さんの声音が、少しだけムッとしたものになる。ちらっと見ると、表情も不機嫌そう。

「赤ん坊は、無条件に愛される存在だ。申し訳ないなんて、何かの原因にされたら、ちび助がかわいそうだろ」

ああ、まただ。
条件を話し合っていた時も、この人は言ってた。〝子供は幸せに生まれてくるべきなんだ。なんの遠慮も後ろめたさも感じさせることもなく〟って。それはきっと、自分の子だからとか関係なく、どの子に対しても、彼は本気でそう思っているんだとわかる。

「そうだね」

「わかればよろしい。それから、もし体調が整わない日が続いたとしても、俺に申し訳ないとか絶対に思うなよ。俺だって、そこまで鬼畜じゃない。紬に俺の子ができたとわかった以上、何においても優先するのは、紬の体だ。
別に、他の女に頼らなくたって処理する方法ぐらいある」

おしい……
途中まで、すごくいいこと言ってたのに。

でも……
その冗談めいた部分は、私を労ってのことだってわかるぐらい、この人との付き合いが長くなってきている。

「もう……いろいろと、見て見ぬ振りをしておくわ」

「助かる」








< 120 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop