子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ねえ、紬」

「なに?」

「その橘さんって人は、本当にはじめから契約のつもりなのかなあ?」

「どういうこと?」

思わず眉間に皺を寄せてしまう。だって、そもそもそれを提案してきたのは柊也さんの方なのに。

「私には、そうは思えないんだけど」

そう言ったきり、綾はじっと考え込んでしまった。

もし、契約じゃないんだとしたら……

「その橘さんって、社長でイケメンなんでしょ?だったら、紬のこんな厄介な話に乗らなくったって、女に困ってなさそうじゃない。いくらでも相手がいそう」

「た、確かに。あれだけ条件の良い人だもん。多少俺様だろうが、もしかして性格に難ありでもかまわないっていう女性もいるはず」

雑誌で特集を組まれちゃうぐらいの人だ。女性からの人気は相当だと思う。
ただ、彼の職場に女性がいないこともあって、女の人といる柊也さんのことを、あまり考えたことがなかった。

綾に指摘されて、彼が私と契約した理由がますますわからなくなる。

ただ一つを除いて……




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