子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「これから、ちゃんと話をすることになってるの。て言っても、はじめから離婚ありきのことだから……」

「橘さんも、同じ考えかしら?」

「もちろん。そういう約束だったから。
それに……柊也さんは、本命の女性を見つけたんだと思う。元から、彼には自由な恋愛をしていいっていう約束だったしね。彼も、結婚を考える年齢でしょ?」

「適齢期だからこそ、紬ちゃんとの契約を受け入れたんじゃないの?」

伯母の言葉に、首を横に振った。
彼が私に求めたのは、快楽と女よけだけ。まあ、女よけの方は、一度だって役に立ったことないけれど。


「最近ね、柊也さん、帰りがすっごく遅くなったの。たまに、女性ものの香水の香りをさせながら帰ってくることもあるし、ボディーソープの香りをさせてることなんて、しょっちゅうで……」

「えっ!?」

そんなに驚くことだろうか?
伯母は、私たちの関係が契約結婚だと、全てのことを知っているというのに。

「だから、本命の女性がいるんだと思う」

「本人から聞いたの?」

首を横に振った。
聞くべきなのはわかっているのに、別れを切り出されることが怖くて、聞けないままだ。




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