子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
スマホの着信音が鳴ったのは、昼過ぎ頃だった。
相手は柊也さんだ。

今夜は早く帰れるとのこと。それなら、夕飯用意しておくと返信しておいた。

もしかすると、柊也さんに食事を作るのは、これが最後になるのかもしれない。そう思うと、どうしようもなく切ない気持ちに襲われた。


ここへ来たすぐよりも、少し増えた自分の荷物を見て思う。長く居すぎたと。

家具類は、申し訳ないけど捨ててもらおう。もちろん、それにかかる費用は自分で払う。
柊也さんには、最後の最後まで手間をかけさせちゃうけど……
彼のことだ。「めんどくせえ」なんて言いながらも、やってくれるだろう。

そうやって、少しずつここでのことを思い出すものを手放していけば、いつかは柊也さんのことも思い出にできるかもしれない。








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