子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「なあ、紬」

「うう……」

押しに弱い紬のこと。こうやって攻めれば、最終的に「うん」と言ってくれるのはよく知っている。

「おまえを独占したい」

「で、でも……」

紬だって同じ気持ちだろ?見てりゃわかる。
けど、我が子と俺を天秤なんかにかけられないことも、十分にわかっている。
紬の中で、俺も雅也もどっちも一番なのだ。

だから、せこい俺はこうやって情に訴える。

「なあ」

横髪をそっと耳にかけてやれば、わかりやすくピクリと反応する。本当、可愛いやつ。
紬のこういう反応は、何度見ても飽きない。むしろ、もっと見たい。

「昼間は雅也に譲ってやってるんだ。夜ぐらい、俺の紬になってよ」

「そ、それは……」

紬の心が揺れてるのなんて、手に取るようにわかる。

剥き出しになった耳元に、そっと顔を近付ける。何をされるかなんて、学習済みのはずだ。

けど、雅也を抱えている状態で逃げることもできない。まあ、逃すわけないけどな。
授乳のじゃまをしない程度に、ちょっかいをかける。




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