子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「もどりました」

悠太君を連れてオフィスにもどると、慌てた様子で大山さんが駆け寄ってきた。我が子を他人に任せることが、正直不安だったんだと思う。

「紬ちゃん、ありがとう。悠太、おかえり」

パパに会えて嬉しかったのだろう。悠太君は満面の笑みを浮かべていた。

「悠太、あと少しかかるから、待ってて」

「うん」

保育室なんてものはないけれど、少人数で和気藹々とした会社だから、多少のことは許されるのだろう。大山さんは悠太君を隣の空いた席に座らせた。

さて、私も忘れ物がないか確認して、橘さんに報告をして帰るかと思ったけれど……


「パパ、見て見て!!」
「パパ持ってて……」

チラリと見ると、大山さんの隣に座った悠太君は、ひっきりなしにパパに話しかけていた。あれじゃあ、大山さんも困るだろう。


< 25 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop