子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「橘さん、本日の報告ですが……」

社長室を訪れると、ちょうど休憩中だったようで、コーヒーを片手にボーッとしている橘さんがいた。

「ああ、紬か」

「お疲れのようですね。大丈夫ですか?」

「ああ。悪い、悪い。報告だな」

「はい」

今日やってみて気付いたことや、ここはこうしたいという提案を話していく。

「あと、大山さんですが、今日はすぐ帰れなかったようなので、お子さんを少しの間私が預からせていただきました。こちらとしては時間内なので問題ないのですが、事後報告になってしまってすみません。よろしかったですか?」

「紬が大丈夫ならかまわない。むしろ手間をかけたな」

それから、今後追加でお願いしたい細々とした雑務を聞いて、本日の仕事を終えた。

社長室を出ようとしたその時。


「紬」

「はい。なんでしたか?」

ドアの取手に手をかけつつ、振り返った。

「次は中華が食べたい」

一瞬、なんのことかわからなかったけれど、すぐにピンときた。ランチのリクエストだ。

「わかりました。春巻きなんてどうですか?」

「いいな。楽しみにしてる」




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