子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「あとは……ああ。タバコもやめるわ。反論は受け付けないから」

「…………」

「それから……」

●一定期間、入籍すること

「は?」

思わずガタンと音を立てて立ち上がった。

「なに考えてるんですか?そんなこと、絶対にできません!!」

「そんなことって、それをすっ飛ばして子作りしたがる紬の方がすごいと思うけど?」

確かにそう見えるかもしれないけど……

「で、でも、私、結婚する気なんて一切ないんですよ?いずれ離婚するにしても、橘さんの戸籍を汚すことになっちゃいます」

「それ、普通は女性側だろうが。戸籍が汚れるとか、傷が付くとか」

なんでこんなに大きなことを話しているのに、しれっと呆れ顔ができるのか。この人の神経を疑ってしまう。






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