子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
だ、出しとく!?
新鮮!?

だめだ。ついていけない……

それにしても、この人なんでこんなに詳しいの?
も、もしかして、これまでもそうやって女性の安全日を割り出して、やりたい放題してたとか?

ゾッとして、わずかに距離をとった。
もちろん、両腕を自身の体に巻き付けて。

「バカ。なに想像してんだよ。前に女性の体調を管理するアプリを作ったんだよ。メインで担当してねえから詳しくは知らんけど、さわりぐらいならかかわったからな」

「そ、そうですか……」

思わず胸を撫で下ろした。
仮にもこれからそういう関係になるかもしれない相手が、女性に対して最低な人だとしたらお断りだ。


「とにかく、やれこの日にヤってくれって言われたって、気持ちもついてこなきゃ応じきる自信もないわけ。その点、一緒に住んでりゃいつだってできる」

ご、ごもっともで……
けど、ドヤ顔やで言い切ってくれるな!!

「俺んち、2LDKで部屋も余ってるし、ここで同棲決定な」

もうきっと反論しても無駄なのだろう。こうしないとできないって言われてしまっては、頼んでいる側の私の意見は二の次だ。


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