子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「紬。昼飯食べに行くぞ」

あれから部屋に篭りっきりで片付けをしていたら、いつの間にか昼時になっていたようで、柊也さんが呼びにきた。

時計を見ると、もうすぐ1時。
しまった。家事は私がするんだった。

焦って立ち上がると、手で制されてしまった。

「昼は引越し祝いでご馳走してやる。夜は作ってよ」

それはありがたい。
急いで出かける用意をすると、柊也さんと共に外に出た。

どこがいいかと聞かれることも、どこへ行くと教えられることもないまま、とりあえず柊也さんの車に乗せられて出発した。

この辺りはあまり来たことがないエリアだけど、職場からそれほど遠くはなさそうだ。


街並みを眺めているうちに、ある駐車場に入って車を停めた柊也さん。
降りるように促されて見渡してみると、小洒落た洋食屋さんだった。

ちょっとだけお高そうで、特別感がある外観。女子受けすること間違いなしって感じ。さすがイケメン。



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