アオハルの続きは、大人のキスから


 もちろん、彼が納得するまで謝るつもりだ。そして、小鈴ができることならその代償をなにかの形に変えて償えたらとも思う。だけど、実際どうすればいいのか。

「どうやって、償えばいいんですか?」

 声が震えてしまう。泣き出しそうになっている小鈴に、久遠は柔らかくほほ笑んだ。
 その笑みは、十年前と変わらず優しいもので胸がドクンと大きく高鳴る。

「そうだな……。どうしようか、小鈴」

 彼の綺麗で長い指が、頬を擽る。くすぐったくて肩を竦めると、再びキスをされた。

 先ほどのように情熱的ではなく、唇と唇が触れ合う程度の軽いキス。だが、そのキスはますます十年前の幼き恋を思い出す。

 切なくて甘酸っぱい、あの頃の気持ちで心が溺れてしまいそうだ。

 昔も今も、彼の傍にいると心臓が忙しなくなる。
 十年経った今も尚、彼は小鈴の心を雁字搦めにしてしまうのだ。恋という逃れることができない枷で。

 やっぱり危険だ。このまま彼の近くにいたら……封印していた恋心を解き放ってしまいそう。
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