アオハルの続きは、大人のキスから
俊作は、小鈴に近づいてくる。その様子がいつもの俊作ではなく、恐れを感じて後ずさった。
だが、背に壁が当たる。どうしようかと困惑めいた瞬間、バンと大きな音を立てて俊作が壁に手をついた。
彼の手は小鈴の耳辺りにあり、彼の大きな身体に覆い被されていて身動きが取れない。視線さえもそらすことができなかった。
「俊作さん……っ」
「私はお前が好きだ」
「え?」
まさかの告白に耳を疑う。聞き間違いではないかと視線を泳がす小鈴に、俊作は真摯な瞳で見つめてくる。
「十数年前にお前を守っていたのは、蘭かもしれない。だが、そのあとは私がずっと小鈴を守ってきたんだ」
「俊作さん」
「今更、アイツに小鈴を渡しはしない」
「っ!」
怖く感じた。小鈴が知っている俊作ではない。
ギュッと目を瞑ってこの怖さに打ち勝とうとするが、ふと気配が揺れる。驚いて目を見開くと、俊作は小鈴から離れていつもの優しげな笑みを浮かべていた。
「ねぇ、小鈴」
「……はい」
警戒心を露わにする小鈴を見て苦笑いを浮かべたあと、俊作は天井を見上げた。