箱崎桃にはヒミツがある
いよいよか、と顔面蒼白になりながら、桃は祈るような気持ちで言った。
「……全身麻酔で治療されたい気持ちです」
ほう、と言った貢は、
「打ってやろうか。
目覚めたとき、どうなっててもいいのなら」
と言ってきた。
ひっ、と桃は息を呑む。
尾藤は後ろで声に出して笑っていた。
「……全身麻酔で治療されたい気持ちです」
ほう、と言った貢は、
「打ってやろうか。
目覚めたとき、どうなっててもいいのなら」
と言ってきた。
ひっ、と桃は息を呑む。
尾藤は後ろで声に出して笑っていた。