極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「部長……何を言って……」
「ここは会社じゃない。今は優だ」
悪魔のように妖艶に微笑んだかと思ったら、彼が私の顎を掴み、顔を近づけて口付けた。
生温かいその唇は最初は触れるだけだったが、すぐに私の唇を甘噛みしてきた。
彼の舌が私の歯列を割って口内に入ってきて、身体がカーッと熱くなる。
こんな感覚初めてだ。
優は私の頭をグイッと掴んでキスを深めてきた。
絡み合う互いの舌。
だが、それだけでは満足出来なくなって私も彼の背中に手を回して身体を密着させる。
すると、彼は私の胸を愛撫しながら私の首筋にその唇を這わせた。
優にベッドに押し倒された時、どこかでスマホが鳴って、彼が舌打ちして私から離れた。
その音で現実に戻った私。
胸は露わになっていて、髪は乱れている。
すぐにハッとなって布団を身体に巻きつけたら、彼が私に背を向けて誰かと話していた。
「まだ朝の六時ですよ。そんなことを聞くためにかけてこないでください」
苛立たしげに言って優はスマホを操作して電話を切る。
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