極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
一体誰と話していたのか。
いや、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
私……何やってんの〜!
完全に流されてた。
頭を抱えていたら、優が私の方を振り返りニヤリとした。
「とんだ邪魔が入ったな」
つい流されてしまったけど、上司と寝るなんてマズい。
どうやってこの状況から逃げよう〜。
布団巻きつけてこの部屋を飛び出すわけにもいかない。
激しく動揺する私を楽しげに眺め、彼は「続きは夜にでも」と言ってチュッとキスをすると、この部屋を出て行った。
とりあえず彼がまたベッドに戻らなかったことに安堵するが、身体の火照りが収まらない。
彼が触れた唇に指を当てる。
「上司と……キスしちゃった」
頭の中は真っ白。
しばらく放心していた。
あまりに衝撃的すぎて全部受け止めきれない。
突然のことで私も避けられなかった。
でも、どうして抵抗しなかったのか。
キスだって初めてじゃない。
男性経験だってある。
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