極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
優は課長のスマホを差し出すと、滝川さんが課長の指を掴んでスマホに押し当てた。
ロックが解除されたスマホを操作して、優は私の写真のデータを消去する。
「滝川、彼女を連れて帰るから、あと頼む」
課長のスマホを滝川さんに手渡し、私を立ち上がらせる優。
「了解。こっちは心配いらないから」
滝川さんが優の肩に手を置くと、優は私の腰に手を回して歩き出した。
「どこかで休むか?」
彼にそう問われたが、「家に帰りたい」と抑揚のない声で返す。
一刻も早くミーティングルームから離れたかった。
「わかった」と彼が頷いて、地下の駐車場に置いてある彼の車で帰る。
頭の中が混乱していて車の中では何も話さなかった。
優もそんな私を察してずっと黙っていた。
玄関を上がって「シャワー」とだけ呟いてバスルームに向かう。
課長に触れられた感触がまだ残っていて身体を洗いたかった。
脱衣所で無造作に服を脱いでシャワーを浴びる。
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