極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
梨乃は顔を赤くして自分の席に行ってしまった。
滝川とふたりになると、俺は声を潜めた。
「後でいつものところで。秘書室の朝井も呼んでいるよな?」
「もちろん。そこは抜かりない。また後で」
フッと微笑して滝川はどこかに消える。
自席についてパソコンを立ち上げると、溜まっていたメールを処理して、うちの部の資料室に向かった。
社員証をドアの横にある機械にかざして中に入る。
まだ滝川も秘書室の朝井も来ていないようだ。
スマホを取り出すと、母からLINEが来ていた。
【今度うちに梨乃ちゃん連れて来なさいよ。お父さんも会いたがってるの】
母は結構せっかちな人で、人の予定を気にしない。
そういうところはじいさんに似たんだと思う。
【まあ週末なにもなければ梨乃を連れて帰るよ】
俺がメッセージを送るとすぐに既読がついた。
【絶対よ】
子供みたいだな。
よほど梨乃を気に入ったのだろう。
自分のことを梨乃に『お母さん』と呼ばせているらしいし、かわいい娘ができた気でいるに違いない。
滝川とふたりになると、俺は声を潜めた。
「後でいつものところで。秘書室の朝井も呼んでいるよな?」
「もちろん。そこは抜かりない。また後で」
フッと微笑して滝川はどこかに消える。
自席についてパソコンを立ち上げると、溜まっていたメールを処理して、うちの部の資料室に向かった。
社員証をドアの横にある機械にかざして中に入る。
まだ滝川も秘書室の朝井も来ていないようだ。
スマホを取り出すと、母からLINEが来ていた。
【今度うちに梨乃ちゃん連れて来なさいよ。お父さんも会いたがってるの】
母は結構せっかちな人で、人の予定を気にしない。
そういうところはじいさんに似たんだと思う。
【まあ週末なにもなければ梨乃を連れて帰るよ】
俺がメッセージを送るとすぐに既読がついた。
【絶対よ】
子供みたいだな。
よほど梨乃を気に入ったのだろう。
自分のことを梨乃に『お母さん』と呼ばせているらしいし、かわいい娘ができた気でいるに違いない。