極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
言われてみれば、以前会社に出勤した時、海外企画部にいる滝川さんと朝井を見た。
ひょっとしたらあれは逢引きしていたのかもしれない。
「……いいです。勝手に勘違いしてすみません。ごめんなさい」
ホント合わせる顔がない。
愛想を尽かされたって仕方ない。
「梨乃が父親のこともあって男性不信なのはわかる。何があっても俺のことを信じてくれるよう頑張るよ。それにしても声をかけてもLINEをしても拒否されたのは堪えたな」
わざと落ち込む振りをする彼の腕を掴み、もう一度誠心誠意謝った。
「本当にごめんなさい。すごく、すごく、反省しています」
「じゃあ、もうここは解約してしまおう」
ニヤリとする彼の発言に思わず奇声をあげる。
「へ?」
「もう二度も空き巣に入られて怖くて住めないだろ?連絡取れないからここに来てみれば、梨乃は空き巣に襲われそうになってるし、俺の心臓止まるかと思った。異論はないよな?」
優が笑顔で聞いてくるが、なんだか目が怖い。
嫌とは言えない状況だ。
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