【短編】俺達の事情
真相は…
昼休みに自分の弁当と優のカバンを持って保健室にやってきた。


「ぎゃ!」


…ぎゃ?


女…じゃなくて先生はなにやら慌てた様子だった。



「なにしてんの?」


「え? ええと…男子達が保健室散らかしてったから、片づけてたの」


朝来たときとはうってかわって、保健室がちらかっている。
片付けを手伝って、結局ロクに話もできないまま放課後をむかえた。


「…なんじゃこりゃ」


また、保健室が散らかってる。
2時間前に片づけたのに!何で!?


「た、大貴くん…いらっしゃい……」


「また、散らかされたの?」


「う、うん…」


片づけて帰れよ、とその男子どもに心の中で文句を言って片づけた。


次の日も次の日も。
保健室は散らかっていた。


日に日に激しく。


「…なにこれ?」


毎回保健室のドアを開けるたびに驚がくする。


「ご、ごめんなさい…」


「いや、先生が謝る事じゃないけど…」


なんか、ろくに話もできてない気がする。
俺は何のために保健室に来てるんだ、とため息をつく。
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