呪イノ少女、鬼ノ少女
「今度は私の力で封印…いーや、殺してやる」

「怖いわね。けど殺されるわけには、」

「いかんなぁ」

「っと!!」


四音の影から飛び掛ってきた女鬼から間一髪で逃げ、すぐさま反撃とばかりに顔面に肘を打ち込む。

が、それは空振りに終わり、すぐ様四音が隙を突いて攻撃してくる。


「卑怯と言ってくれるなよ」

「九曜なめんな。こっちは、ハナから二十対一のつもりだわよ」


とは言ったものの、当初は二十対一など予定に無かった。

少なくとも、こちらが数で劣ることは想定していなかった。

鬼の出現に気付いた先日すぐに鬼祓の手配は済ませており、茜は四十対二十でこの場に望むはずだったのだ。


が、村の外に配備していた鬼祓たちは全滅させられていた。


「人様から借りたボーヤ達に何てことしてくれたのよ」


引退した茜に部下などいない。

あれらは皆、退魔の東北支部から無理を言って借りてきた連中だった。


「あとで詠坊になんて言われるか…」

「心配はいらぬ」

「後などなくてよ」
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