冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
十二月二十五日の夕方。
司波家には数組の家族の訪れがあった。
亜貴がクリスマスディナーをと招待していた人々だ。
司波家の親類の笹木一家。和倉家とも親しい古くからの友人の高梨夫婦。それから和倉家の三人。
一通り挨拶をしてからテーブルに着く。
テーブル左端が笹木家、高梨夫婦、叔父家族と続く。その正面に奈月たちホストが座る。
料理人の手によるコース料理を楽しみながら談笑した。
亜貴が身内の集まりと言っていただけあり、笹木家と高梨夫婦はかなり慣れた様子に見えた。定期的に食事会があるのかもしれない。
大して和倉家はその場から浮いているように見えた。
なぜか分からないけれど叔父夫婦も愛理も不機嫌で重い空気が漂っている。一応笑顔を見せようとしているが、顔が引きつり上手く行っていない。
目が合わないように、様子を窺う。
(あ……もしかして、席順が気に入らないのかな)
叔父家族の席は一番端で、義父とも和泉とも距離がある。一番左端が義父でその隣が亜貴。和泉、奈月と続く。
叔父家族からは簡単に声をかけられるのは奈月くらいだ。