冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「調査結果を和泉に送っておいたよ。それを見れば解決するだろうから、帰国までに目を通しておきなよ」

和泉は素早く着信メールを確認する。確かにあった。

きっと晋也は完璧に奈月の身辺調査をしたのだろう。彼女の経歴、行動暦がつぶさに記されているはずだ。誰と付き合っていたのかも。

(これを見れば答えるが分る)

けれどどうしても開く気になれない。

「そもそも和泉が結婚する相手の調査をしないって方が異常じゃない?」

「……和倉家に関しては父の方で確認したと言っていた」

「それは家としてだろ? 和倉奈月本人については? 俺はどうして和泉が調査しないのか不思議で仕方がなかった。今いろいろ悩んでいることだって直ぐに解決出来るのに」

晋也の言う通りだった。和倉愛理が言ったように菜月が他の男と付き合っていたのを知るのは実はそれ程難しくないのだ。

「陰で奈月を調べるなんてしたくなかったんだ」

初めは真実を知るのを恐れていた部分が有った。今は……真実を知るのなら彼女の口から聞きたいと思う。
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