冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「面白がってるってより、早くまとまってしまえと思ってる」

「簡単に言うな」

「簡単だろ? 彼女は和泉の婚約者でお腹にはふたりの子供がいる。和泉がプライドを捨てて愛を乞えばいいだけだ」

和泉はノートパソコンの画面から自分のキーボードに視線を移し、溜息を吐いた。

「俺の気持ちだけで状況が変わるわけじゃないだろ」

晋也の言う通りプライドが邪魔をしているところはある。けれどそれを捨てると覚悟を決めたのだ。ただ奈月の気持ちが見えないから少し及び腰になっているだけだ。

どうしても彼女が言った好きな人が出来たの一言が頭から消えてくれない。

「彼女の気持ちを知る方法があるって言ったら?」

「そんな方法あるとは思えない」

何を言い出すのだと晋也を見る。彼は口元に笑みを浮かべた。

「気持ちというより事情かな?」

「……どうして晋也が奈月の事情を知っているんだ?」

「そりゃあ一度会ってるからね。和泉が紹介してくれたんじゃないか」

和泉ははっとして目を見張る。

「お前まさか奈月に調査をかけたのか?」

「もちろん。その為に付き合う前から俺に紹介してくれたんじゃないの?」

「違う、俺は……」
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