冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「そうですよね」

和泉も出来るだけ早く段取りを済ませ奈月の叔父に挨拶と説明をしたいと言っていた。

挨拶後は式を待たず一緒に住もうとも。その為にふたりで暮らすマンションを探してくれるそうだ。彼は確実に動いている。

(怖いけど、私も逃げないで勇気を出して話さなくちゃ)

今日、彼らが在宅していたら打ち明けよう。嫌な顔をされるだろうし、嫌味を言われる可能性が高いが気にしないようにする。

そう決心して帰宅した奈月は、普段通り叔父夫婦の集まるリビングに向かった。

長期旅行でリフレッシュしたからか叔父一家の機嫌はかなり良い。

奈月に対しての当たりも比較的柔らかかった。

(これなら大丈夫かも)

少しほっとしながら、「話があります」と和泉との結婚を打ちあけた。

その瞬間、和気藹々としていた空気は凍り付き、突き刺さるような視線が奈月に注がれた。

初めに声を荒げたのは、叔母だった。

「どういうことなの? 結婚って……あなたまさか司波和泉さんと付き合っていたの?」

明らかに怒りが籠った声音だった。

交際を黙っていたのがそれ程不快なのだろうか。怪訝に思いながら返事をする。

「はい」

「いつから?!」
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