冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
愛理と和泉が結婚するのは嫌だったけれど、奈月がそれに代わりたいとは思わない。
今でも和泉を愛している。だけどもう昔のような優しい愛情に溢れた関係には決して戻れない。
信頼、誠実さ、約束。そういったものをあの日全て手放したのだから。
「それに司波家のご当主が決めたとしても和泉が受け入れるとは思えません。別れるときに揉めたので私は嫌われているでしょうから」
許されるわけがない。
しかし叔父にはそういった心の問題は一切考慮するつもりがないようだった。
「和泉も納得しているから話が進んでいるんだろう? お前に拒否権はないからさっさと用意をしろ」
反論しようとした際、叔母が不満そうな声で割り込んで来た。
「あなた! やっぱり奈月が愛理を差し置いて司波家に行くなんて我慢出来ません。先方ともう一度話し合ってください」
叔父はうんざりと溜息を吐いた。
「無理だ。交渉しての結果だからな。こうなった以上奈月を送り込んだ方がいい」
「でも!」
「奈月は愛理と違ってマナー教育も受けていないし、社交も経験がない。司波家で暮らしてしばらくしたら彼らも間違いに気づくだろう」
叔母ははっとした様子で奈月を見つめる。
今でも和泉を愛している。だけどもう昔のような優しい愛情に溢れた関係には決して戻れない。
信頼、誠実さ、約束。そういったものをあの日全て手放したのだから。
「それに司波家のご当主が決めたとしても和泉が受け入れるとは思えません。別れるときに揉めたので私は嫌われているでしょうから」
許されるわけがない。
しかし叔父にはそういった心の問題は一切考慮するつもりがないようだった。
「和泉も納得しているから話が進んでいるんだろう? お前に拒否権はないからさっさと用意をしろ」
反論しようとした際、叔母が不満そうな声で割り込んで来た。
「あなた! やっぱり奈月が愛理を差し置いて司波家に行くなんて我慢出来ません。先方ともう一度話し合ってください」
叔父はうんざりと溜息を吐いた。
「無理だ。交渉しての結果だからな。こうなった以上奈月を送り込んだ方がいい」
「でも!」
「奈月は愛理と違ってマナー教育も受けていないし、社交も経験がない。司波家で暮らしてしばらくしたら彼らも間違いに気づくだろう」
叔母ははっとした様子で奈月を見つめる。