涙色の空の下、君のそばでずっと。
片方を持ってドアの方へ行こうとするが、かずが持ってる資料を私から取り、また机の上にに置く。
「なに?どした?」
無言のまま見つめてくる。
え?なに…?どゆこと?なんか顔についてるのかな?
顔を触ってみるが、何もついていない。
よく分からなくてもう1回資料を持ち直そうとしたが、腕を掴まれ資料を持てなかった。
そのまま後ろの壁に押し付けられ、かずの足が自分の足と足の間に入っているような態勢になる。
もう日は沈みそうで、資料室の中はオレンジ色に染まっていた。
「なぁ、まだ先輩のことが好きなのか?」
感情の読めない瞳で聞いてきた。
「うん、好き。」
かずはまた黙りこくった。
いきなり聞いてどうしたんだろ…?
そろそろ腕を離して欲しくて、力を入れてみるが、なかなか離せない。
急に怖くなって、涙目でかずを見上げる。
「俺じゃだめなのか?」
伏せ目でこちらを見つめてきた。なぜか心臓がドキドキと鳴っている。
なんで私ドキドキしてるの…?
かずの言ってることが分からず、聞き返そうとすると、ふっと目の前が暗くなり、視界がオレンジ色から暗色になった。
それと同時になにかあたたかいものが唇に触れ、ふっと離れていく。