【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「なんだよそれ……」

いっちゃんは私の心の叫びに呆然とした。

旦那さまはゆっくりと立ち上がる。

「恨み言は甘んじて受けるつもりだ。だがその前に、ふたりで話しなさい。私は泉くんと散歩にでかけてくるから」

旦那さまは泉の手を引き、部屋を出ていった。

ふたりきりになると、いっちゃんはすぐさま私と向き合う。

「泉くんはあの夜に授かった子なんだな」

「……うん」

私はもう肯定するしかなかった。

「ほかに恋人がいたなんて嘘だったのか? あのときすでにおなかに赤ちゃんがいたなんて、どうしてそんな自分を貶めるようなことを言ったんだ?」

いっちゃんは私を責め立てているというより、理解に苦しんでいるようだった。

「ごめんなさい……」

私はただただいっちゃんに謝った。手ひどい嘘だったと自覚している。けれどあのときはそれしか思いつかなかったのだ。

「俺は莉帆と結婚して、泉くんの父親になりたい」

いっちゃんは私の手を握り、決意を口にした。

「私はいっちゃんに責任を取ってほしいなんて思ってない……」

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