【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「莉帆も座って」

立ち尽くしたままの私にも、いっちゃんは声をかけた。

全員が腰を下ろすと、息苦しいほどの張り詰めた空気が流れる。周囲の華やいだ声や音が何も耳に入らなくなった。

「母さん、この子は俺と莉帆の子だ。名前は泉で、一歳半になった。莉帆と結婚させてほしい」

いっちゃんは単刀直入に奥さまに願い出た。奥さまの顔から、すうっと血の気が引いていく。

「……」

「奥さま、申し訳ございません」

私は堪らず奥さまに謝罪した。恩を仇で返し、謝っても許されることじゃないけれど黙っていられなかった。

「詳しい話は私からしよう」

旦那さまは二年前に私の妊娠を知った日から今日までの出来事を、洗いざらい奥さまに打ち明けた。

奥さまは唖然呆然と凍りついている。

「樹と莉帆ちゃんがそんなことになっていたなんて、想像すらしていなかったわ……」

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