【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
激しい動揺に襲われた奥さまに、私は頭の中であの夜を振り返る。
奥さまは私といっちゃんが男女の関係になるなんて思ってもみなかったから、いっちゃんが私をスイートルームに連れて行くのを許可したのだろう。奥さまにとって、私は花嫁候補の対象外も甚だしかった。けれど見方を変えれば、私はそれくらい奥さまに信用されていたのだ。そして私はそんな奥さまを裏切った。
「俺が莉帆を好きになったんだ」
いっちゃんは私を庇うように奥さまに主張した。
私は慌てる。いっちゃんは自分だけ悪者になるつもりなのだ。
「いっちゃん違うよ。私が――」
「こうなったのは、俺が望んだからだ」
それは全部私のセリフだ。私がいっちゃんを好きになった。こうなったのは、私が望んだからだ。
唇を噛んだ私に、奥さまは重い息をつく。
「莉帆ちゃんが樹を誑かしたなんて思っていないわ。莉帆ちゃんがどんな子かくらい、私もきちんとわかっているつもりよ。もし珠緒さんが生きていたら、莉帆ちゃんが未婚で出産したなんて、こちらが謝るべきことだわ」
「なら――」
「でも、ふたりの結婚は認めません」
奥さまは私といっちゃんが男女の関係になるなんて思ってもみなかったから、いっちゃんが私をスイートルームに連れて行くのを許可したのだろう。奥さまにとって、私は花嫁候補の対象外も甚だしかった。けれど見方を変えれば、私はそれくらい奥さまに信用されていたのだ。そして私はそんな奥さまを裏切った。
「俺が莉帆を好きになったんだ」
いっちゃんは私を庇うように奥さまに主張した。
私は慌てる。いっちゃんは自分だけ悪者になるつもりなのだ。
「いっちゃん違うよ。私が――」
「こうなったのは、俺が望んだからだ」
それは全部私のセリフだ。私がいっちゃんを好きになった。こうなったのは、私が望んだからだ。
唇を噛んだ私に、奥さまは重い息をつく。
「莉帆ちゃんが樹を誑かしたなんて思っていないわ。莉帆ちゃんがどんな子かくらい、私もきちんとわかっているつもりよ。もし珠緒さんが生きていたら、莉帆ちゃんが未婚で出産したなんて、こちらが謝るべきことだわ」
「なら――」
「でも、ふたりの結婚は認めません」