【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「てか泉、実はお泊り初めてなんだ。大丈夫かな? 手がつけられないくらい泣いてないかな? いつ帰ってくるかわからないし、私今夜は眠れないよ」

私は挙動不審に立ち上がり、リビング内をうろうろした。こうなったら朝まで起きていようと、私は決める。

「どうせ眠れないなら、しようか」

するといっちゃんはソファに腰をかけたまま、私の手首を掴んだ。

「え? 何を?」

首を傾げた私に、いっちゃんは艶を含んだ男っぽい微笑を浮かべる。

「莉帆にプレゼントしたこのワンピース、俺が脱がせたい」

「な……っ」

「抱かせて、莉帆。莉帆がほしい」

切なげに掠れたいっちゃんの声に、胸がきゅうっと締めつけられた。抱き寄せられ、甘く口づけられる。積年の思いを伝えるような熱いキスはいつまでも続き、そこから寝室に向かうのにかなりの時間を要した。

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