【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
それから翌週の半ばまで、いっちゃんとはほとんど連絡を取らなかった。ときどきスマートフォンにメールが入ってくるけれど、私はそれに簡潔な返信をするだけですぐに途切れた。最初のうちは私から謝って仲直りしようと思ったけれど、このまま疎遠になるほうがいっちゃんのためかもしれないと考えるようになっていた。
そんなある日、めずらしく泉が夜泣きし、体を触るとびっくりするくらい熱かった。すぐに熱を計ると四十度近くあり、私は一瞬で血の気が引く。子どもはよく高熱を出すというけれど、泉は今まで一度もなかった。時刻は午前二時過ぎで、当然病院は一般診療の時間外だ。朝まで待って病院に行くか、それとも今すぐ夜間救急病院に駆け込むべきか。相談できる人もおらず、初めてのことで何もわからなかった。
そうこうしているうちに泉が嘔吐し、私はパニックになる。
「いっちゃん……」
どうしようもなく、いっちゃんの顔が頭に浮かんだ。身勝手にいっちゃんを怒鳴りつけたばかりなのに、図々しいにもほどがある。けれど自分でなんとかしなければいけないと思えば思うほど、私は追い詰められてしまう。
そんなある日、めずらしく泉が夜泣きし、体を触るとびっくりするくらい熱かった。すぐに熱を計ると四十度近くあり、私は一瞬で血の気が引く。子どもはよく高熱を出すというけれど、泉は今まで一度もなかった。時刻は午前二時過ぎで、当然病院は一般診療の時間外だ。朝まで待って病院に行くか、それとも今すぐ夜間救急病院に駆け込むべきか。相談できる人もおらず、初めてのことで何もわからなかった。
そうこうしているうちに泉が嘔吐し、私はパニックになる。
「いっちゃん……」
どうしようもなく、いっちゃんの顔が頭に浮かんだ。身勝手にいっちゃんを怒鳴りつけたばかりなのに、図々しいにもほどがある。けれど自分でなんとかしなければいけないと思えば思うほど、私は追い詰められてしまう。