【極上の結婚シリーズ】ママになっても、御曹司に赤ちゃんごと包み愛されています
「後遺症……」
お医者さまの宣告に、私は呆然と呟いた。まさかそこまで深刻な状態になるかもしれないなんて思ってもみなかった。
ICUに入っていく泉を見送ると、私はその前で半狂乱になる。
「泉、泉!」
「落ち着け莉帆!」
いっちゃんに一喝され、私は勢いよく振り向いた。
無意識のうちに、その胸に飛び込んでしまう。
「私のせいだっ、私のっ」
私がもっと早く気づいてあげればよかった。ひとりでは何もできない自分が情けなかった。
「莉帆のせいなんかじゃない。莉帆は何も悪くない」
「もし泉に何かあったら、私っ……」
「大丈夫だ。絶対にすぐに治る。俺が保証する」
力強く抱き締められ、私は必死にいっちゃんに縋りつく。
いっちゃんは私が落ち着くまでいつまでも、私の体を離さなかった。
髄液検査の結果、泉は幸い、ウイルス性の髄膜炎と診断された。
おかげで朝にはもうICUを出られ、一般病棟に移ることができた。全室個室の病室は、セキュリティやサービス同様、私が働いているホテルと比べても遜色のない造りだった。
お医者さまの宣告に、私は呆然と呟いた。まさかそこまで深刻な状態になるかもしれないなんて思ってもみなかった。
ICUに入っていく泉を見送ると、私はその前で半狂乱になる。
「泉、泉!」
「落ち着け莉帆!」
いっちゃんに一喝され、私は勢いよく振り向いた。
無意識のうちに、その胸に飛び込んでしまう。
「私のせいだっ、私のっ」
私がもっと早く気づいてあげればよかった。ひとりでは何もできない自分が情けなかった。
「莉帆のせいなんかじゃない。莉帆は何も悪くない」
「もし泉に何かあったら、私っ……」
「大丈夫だ。絶対にすぐに治る。俺が保証する」
力強く抱き締められ、私は必死にいっちゃんに縋りつく。
いっちゃんは私が落ち着くまでいつまでも、私の体を離さなかった。
髄液検査の結果、泉は幸い、ウイルス性の髄膜炎と診断された。
おかげで朝にはもうICUを出られ、一般病棟に移ることができた。全室個室の病室は、セキュリティやサービス同様、私が働いているホテルと比べても遜色のない造りだった。