俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
愛莉の出産予定日が過ぎた。

もういつ生まれても可笑しくない。出来れば会社を当分休みたいが、そういう訳にも行かないので、お袋に来てもらっている。

最初は愛莉が俺の実家に里帰りという案もあったのだが、冗談じゃない。毎日愛莉に会えないなんて耐えられない。だから、お袋には来てもらう事で落ち着いた。

お袋がこっちにいるからと、親父まで週末の度にやってきて、ただ今わが家は賑やかだ。文句は言えないが…。

会社から近い、広いマンションを購入して正解だった。

今日も朝から、お袋にはすぐに連絡をもらえる様に念押ししてマンションを出た。

初産の愛莉が、まさかこの後すぐに出産になるとは思いもしなかった…

今日に限って朝一で会社の全体会議だったのだ。もちろん、スマホはマナーモードにしているが上着の内ポケットに入れてすぐに気づく様にしていたつもりだった。

が…。

この日の会議室は室温が高く、何気なくジャケットを脱いで椅子の後ろに引っ掛けてしまった。




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