俺様イケメン社長は同級生⁉️～今も昔も君に夢中～

会議が始まり少しした頃、ポケットでスマホが振動していたのだ。それには全く気づかなかった。

漸く(ようやく)スマホを見たのは、会議開始から１時間後に取られた休憩時間だった。

スマホには、お袋からの着信が２件とメッセージが。

『愛莉ちゃんの陣痛が始まって、思ったより早く進みそうなので、タクシーで病院に向かってます』

｢エエッ？｣思わず大きな声で叫び立ち上がってしまった。

『ガタン』とその勢いで椅子が倒れる。

休憩とは言え、半数の人はその場に留まっていた。

｢友哉？大声出してどうした？｣彰も不思議そうな顔で聞いてくる。

｢う、う…｣興奮で言葉が出ない。

｢う、う？何だ？｣｢｢｢…？｣｣｣彰もその場にいた者も何事かと俺に注目する。

先程から俺がひとり落ち着かない。

｢ホント、どうした？｣