俺様イケメン社長は同級生⁉️~今も昔も君に夢中~
準備を済ませ、部屋を出る。

「愛莉、駐車場が地下にあるんだけど、地下へは専用のカードがあるんだ。住人でも、駐車場を借りている人しか入れない」

「そうなんだ」

「ここは、高級車に乗る人が多いから、セキュリティを高めているんだよ」

「何か、凄すぎて私には理解出来ない…」

そう言って申し訳なさそうにする愛莉に、友哉は更に好きになる。

会社が成功してからは、欲に目が眩んだ人が近寄ってきて、一時期人間不信になりかけた。彰と一緒だったから、影響されず今の自分があると思っている。

そして、着いた地下駐車場は…
愛莉でも知っている高級車がズラリと並び、更には見たこともないスポースカーや駐車スペースギリギリの大きい車が止まっていた。

「…」言葉の出ない愛莉。

「愛莉、こっち」

友哉の車は、国産の高級ではあるが比較的よく見掛けるワンボックスカーだった。

「友哉くんの車?」

「うん。もっと高級車が良かった?」

「え?充分高級だよね」

車体は真っ白でピカピカ、中も革張りで新車の様だ。

「納車されたばかりなんだ」

実は、先月までスポーツカーに乗っていた友哉だが、愛莉との将来を考え、マンションと同時期に車も乗り換えたのだ。

しかも、ワンボックスにしたのは、子供が生まれる事を想定している。どこまでも、用意周到なのだ。



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