QUALIA ー最強総長×家出少女ー
低く、冷酷な色の声だった。前、お巡りさんに変装して話したときは、声色を変えていたのだろう。

「おい、今日はずいぶん繁盛してんじゃねぇか」

二階からルナ達が降りてくる。最高幹部も全員いる。

「赤い目の男……お前がルナだな?」
「まぁ、座れよ」

ルナはテーブルに座る。梟夜も同じテーブルに座った。

「酒はいるか?」
「いや、飲まないんだ…」
「そうか」
「コーラとかあるか?」

穏やかな口調だけど、二人はテーブル越しに睨み合う。

「ウェイトレス。出してやれよ」とルナ。

私は言われた通り、コーラを梟夜に出す。

梟夜の近くに行くだけで、指が震えた。

……なんて目だ。まるで何十人も平気で人を殺しているような。

「女は帰らせてもいいか?」
「ダメだ。ここにいる人間はこの部屋を出るな」

ルナは私に目配せする。

私が下がると、颯太君と篤史さんが後ろに来るように誘導した。
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