QUALIA ー最強総長×家出少女ー
将冴さんが割り込む。
将冴さんは私を見て、安心させるように微笑んだ。
「女の子がひとりで家出するなんて、きっと何か辛い事情があるんだ。そんな子を簡単に追い出せるわけないだろ!」
将冴さんは私の味方をした。私の正体を知っても、まだ私をかばってくれるんだ。
「知らねぇよそんなの。つうか、なんだよその“事情”って? 聞いたのかよおまえ?」と篤史さん。
「話せねぇ訳があんだよ! 軽々しく“殺す”とか女の子に言ってんじゃねぇぞ!」
二人は言い争う。けど全体的に将冴さんの方が不利だ。他のみんなも心なしか篤史さんに味方してる雰囲気。
ルナはずっと黙ったままだ。
「慧はどうです? 琴葉と同じピアニストの意見をうかがいましよう」
麗於さんが言う。
犬飼君は慧さんが榛名慧(はるなけい)と言う名前だと教えてくれた。
背中の刺繍は紫色(ちなみに麗於さんは銀色だ)。慧さんは呆れたようにため息をつく。
「お前ら一般常識まで学校に置いてきたのか? 俺は篤史さんに賛成だ」
将冴さんは私を見て、安心させるように微笑んだ。
「女の子がひとりで家出するなんて、きっと何か辛い事情があるんだ。そんな子を簡単に追い出せるわけないだろ!」
将冴さんは私の味方をした。私の正体を知っても、まだ私をかばってくれるんだ。
「知らねぇよそんなの。つうか、なんだよその“事情”って? 聞いたのかよおまえ?」と篤史さん。
「話せねぇ訳があんだよ! 軽々しく“殺す”とか女の子に言ってんじゃねぇぞ!」
二人は言い争う。けど全体的に将冴さんの方が不利だ。他のみんなも心なしか篤史さんに味方してる雰囲気。
ルナはずっと黙ったままだ。
「慧はどうです? 琴葉と同じピアニストの意見をうかがいましよう」
麗於さんが言う。
犬飼君は慧さんが榛名慧(はるなけい)と言う名前だと教えてくれた。
背中の刺繍は紫色(ちなみに麗於さんは銀色だ)。慧さんは呆れたようにため息をつく。
「お前ら一般常識まで学校に置いてきたのか? 俺は篤史さんに賛成だ」